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思えば 王が遠征先の地で
どこぞの農家の娘を見初めたと聞いた時は
まさしく仰天したものですが[ML:Dash ] |
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今ではそのようなことを
気にしている者の方が少数でしょうな |
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市井で暮らしたアデル様には
王族特有の驕りがありません
それが多くの者を惹き付ける |
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人に好かれるというのは
それ自体が大きな力になるものです |
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[ML:Dash ]とはいえ
このような多国籍軍を率いるまでになるとは
思いもしませんでしたが |
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リーダーであるアデル様ならいざ知らず
多種多様な彼らをとりまとめるのは
相当に骨が折れる大仕事です |
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私が拝命したのは
あくまでアデル様のお世話役だったはず |
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それがいつのまにか
アレッタの留守役になり[ML:Dash ]
最近では抵抗軍の世話までしております |
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一体 自分の本職が何なのか
判別がつかなくなってまいりました[ML:Dash ] |