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1 bf06360100_0010 82 世界を救った英雄の伝説は 人心に深く根付いている
2 bf06360100_0020 82 それを施政に利用したというわけか
3 bf06360100_0030 82 それでも
4 bf06360100_0040 82 世界を二度と灼かせないという思いは 本物だったのだ
5 bf06360100_0070 82 何きれいごと言うとんねん
6 bf06360100_0075 82 早い話が うまいこと権力の座におさまっただけやろ
7 bf06360100_0080 82 ムカツクわ
8 bf06360100_0090 82 歴史とはそういうものだ
9 bf06360100_0100 82 我がスペルビアだって いつそうなるか[ML:Dash ]
10 bf06360100_0110 82 ああ[ML:Dash ] 軽々に責めることはできんな
11 bf06360100_0120 82 アデルって人は 本当に帰ってこなかったの?
12 bf06360100_0130 82 うむ[ML:Dash ]
13 bf06360100_0140 82 記録では天の聖杯を封印した後に 行方知れずとなっている
14 bf06360100_0150 82 恐らくは帰国の途中 いずこかで命を落としたのであろう
15 bf06360100_0160 82 [ML:Dash ]行方知れずではありません
16 bf06360100_0170 82 何と言った? 天の聖杯[ML:Dash ]
17 bf06360100_0180 82 彼は[ML:Dash ] アデルは全て予見していました
18 bf06360100_0190 82 国が滅んだ後 人々がどうなるかを
19 bf06360100_0300 82 でもあえて戻らなかった
20 bf06360100_0310 82 アデルの意志でそうしたと? なぜだ?
21 bf06360100_0320 82 [ML:Dash ]我が後胤達よ 私はアデル・オルドー
22 bf06360100_0330 82 私は今日ここに 天の聖杯を封印する
23 bf06360100_0340 82 しかしそれは永劫のものではない
24 bf06360100_0350 82 いつの日にか 我々人が 天の聖杯に相応しい存在となれた時のため
25 bf06360100_0360 82 彼女を後世に託そうと思う
26 bf06360100_0370 82 彼女は希望だ[ML:Dash ]
27 bf06360100_0380 82 人がより良き存在として生きることができた時
28 bf06360100_0390 82 彼女はきっと応えてくれるだろう
29 bf06360100_0400 82 その日がくることを信じて 我が願いと共に[ML:Dash ]
30 bf06360100_0410 82 彼は後の世の様々な混乱を予見していました
31 bf06360100_0420 82 その上で彼は 迷う私に言ったんです
32 bf06360100_0430 82 これは試練だと[ML:Dash ]